I第四の政治理論の構築に
私は循環的発展の支持者であり、知は徐々に蓄積されてゆく ものだというフランシス•ベーコンの考えには賛成しない。だ がここでは、進歩主義的なテーマや思潮へのアプローチを、い かに発展させ修正するべきか提案したい。われわれは「保守主 義」という概念の内容について、これまでくりかえし説明しよ うとしてきた。〈第四の政治理論〉をめぐる会議や学術シンポ ジゥムをいくつも開催した。こうした努力の成果は雑誌【★! や学術論文集、著«、ィンターネット.サィト【*2】で発表さ れており、多かれ少なかれ一般読者の目に入っているだろう。 だからここではその先に進みたい。
〈第四の政治理論〉に関する議論の進展の具体例としてモス クヮ大学社会学部保守主義研究センター【★立とサンクトぺテ ルブルク大学哲学部のペテルブルク保守クラブ【★々〕の活動力 もたらした、めざましい成果を紹介しよぅ。ペテルブルクの(強 調しておこぅ)すばらしい出版社「アンフオラ」から刊行され た二冊の本、アラン.ド•ブノワ!:☆11の『アンチ•リベラリ ズム——第四の政治理論にむけて』у!と拙著『第四の政治 理論』〔*6〕である。
この「サンクトぺテルブルク哲学の日」!;亡2〕でも登壇した 哲学者ブノヮの本は、現代の主要問題に関する哲学的.政治的 所見をまとめたもので、グローパル化、経済的.社会的危機、 ョーロッパ統合、政治.社会の新潮流、ョーロッバ.ロシア関係、 ヒユーマニズムなどが論じられている。これらの問題がみな、